
園長先生のおはなし
25/11/1 0:00
今年は本当にイレギュラーな形となりましたが、子どもたちが一生懸命練習に励んできた運動会を実施しました。あいにくのお天気の中、最善の環境での運動会とならず、子どもたちにも、ご来場いただいた皆様にも本当に申し訳ない思いでいっぱいになりました。そんな中での開催でしたが、子どもたちは、全ての競技を、いきいきと、元気に取り組んでくれました。本当にすばらしかったです。毎日の努力を通して、子どもたち一人ひとりの裡に育まれた大きな力を感じました。みんな本当に素敵で、恰好良かったです。
努力を積み重ねることから得る喜びは何にも代えがたい喜びです。それは漫然と何かを楽しむこととは次元の違う喜びです。そのような喜びの体験を重ねていくことによって、生きる力が少しずつ育まれていきます。子どもたちに時々話す「楽しかった貯金」はお互い力を合わせて努力していくことから得られる喜びを体験する時に、たくさん貯まる貯金です。こうして貯まった貯金=力を、お互いのために使う=再投資することによって、この貯金はさらに増えていきます。子どもたちの未来にとって必要な生きる力は、このようにして育まれた生きる力、共に生きる力だと思います。
生きる力の基となる喜びには感謝の心が伴います。共に助け合い、共に努力し、共に喜びを分かち合うことを通してこそ、1人ではなく、共に生きていることの有難さを学ぶことが出来ます。感謝の心は、こうして育まれるものです。あたりまえではない有難さを知ることによって、形式ではない、感謝することの大切さを理解することができます。聖クララ幼稚園は、感謝の心をとても大切にしています。
いつも喜んでいて、感謝できる人は、総じてポジティブでストレスを軽減させる能力に長けており、人間関係も豊かであり、健康状態も良いとい う心理学的な学説もあります。イエス様のメッセージの核心も喜びと感謝だと言えます。どんなに苦しく、辛いことがあっても喜びと感謝の内に生きることが出来るとイエス様は約束してくださっています。私たち一人ひとりの内に、必ずイエス様が共におられて、いつも支え、助け、慰め、励ましてくださるからです。そこに希望をおいて、次の目標に向けて歩んでいきたいと思います。











